楽天まちでんきの評判やメリットは?楽天ユーザーならお得なの?

楽天カードユーザーや、楽天ポイントを貯めている人なら要チェックの楽天まちでんき。「えーっ、楽天がそんな事業やってるの・・・?」なんてビックリした方。そうなんです、地域の電力会社やガス会社以外にも、民間から電力事業に新規で参入している企業は多いんです。

まちでんきは、楽天グループの楽天エナジーが2017年2月からサービスをスタートしています。

先にメリットをまとめると以下のとおり。

  • 多人数世帯におトク
  • 消費電力に応じて楽天ポイントがつく
  • ポイントが電力の支払いにも使える

今回は、そんな楽天まちでんきについて「どんな人がおトクになるの?」「メリットとデメリットは?」「ポイントはどのくらいつく?」など徹底検証していきます。

会社や事務所用の法人向けと、家庭用の個人向けの電気料金プランがありますが、こちらの記事では「個人宅向けのサービス」を中心に解説させてもらいます。法人向けについてはまたの機会に更新しますね。

楽天まちでんきとは?

楽天まちでんきは、電力小売自由化が始まって約1年後の2017年2月にスタートした電力事業です。同グループが展開する幅広いWEBサービスと連動でき、セット割を組み合わせることでより多くのポイントバックが付与されます。

まずは、楽天まちでんきが対象としている供給エリアから紹介します。

電力供給可能エリア

楽天まちでんき 電力供給可能エリア出典:楽天まちでんき

  • 北海道電力エリア
  • 東北電力エリア
  • 東京電力エリア
  • 中部電力エリア
  • 関西電力エリア
  • 中国電力エリア
  • 九州電力エリア

電力供給可能エリアは、北陸・四国・沖縄を除く「北海道・東北・関東・中部・関西・中国・九州」となっており、比較的幅広いエリアを提供している新電力です。

電気料金プラン

電気料金プランは地域毎に違うので、ここでは関東エリアに加え、サイトで「コスト削減率大!」と謳っている北海道・九州を比較します。比較対象は、それぞれの地域を管轄する大手電力会社の従量電灯プランです。

東京電力エリア

東京電力 楽天
基本料金 30A 842.4円 1,123.2円
40A 1,123.2円 1,123.2円
50A 1,404円 1,404円
60A 1,684.8円 1,684.8円
従量料金 ~120kWh 19.52円 19.43円
120kWh~ 26円 25.91円
300kWh~ 30.02円 25.91円

九州電力エリア

九州電力 楽天でんき
基本料金 30A 874.8円 874.8円
40A 1,166.4円 1,166.4円
50A 1,458円 1,458円
60A 1,749.6円 1,749.6円
従量料金 ~120kWh 17.19円 17.13円
120kWh~ 22.69円 22.35円
300kWh~ 25.63円 23.18円

北海道電力エリア

北海道電力 楽天でんき
基本料金 30A 1,004.4円 1,004.4円
40A 1,339.2円 1,339.2円
50A 1,674円 1,674円
60A 2,008.8円 2,008.8円
従量料金 ~120kWh 23.54円 23.54円
120kWh~ 29.72円 27.66円
300kWh~ 33.37円 30.03円

基本料金はほぼ互角。従量料金で従来の電力会社よりお得な設定にしているようです。

ただ、注意したいのは「関東エリアの30A・40Aの基本料金がと同じ」であること。1人暮らしだと節約で30Aにしている人もいるかもしれませんが、条件次第では割高になってしまう可能性が高いです。

世帯の人数別で電気代平均を比較

総務省の統計から、世帯別の平均電力消費量を計算し、それに基づいて平均月額を算出してみました。あくまで目安ですが、どのくらい安くなるのか見てみましょう。

世帯数 使用量 東京電力 楽天でんき
1人 30A 200kWh 5,264.8円 5,527.6円
2人 40A 330kWh 9,046.2円 8,895.9円
4人 50A 400kWh 11,428.4円 10,990.4円
九州電力 楽天でんき
1人 ~120kWh 4,752.8円 4,718.4円
 2人 120kWh~ 8,082.3円 7,940.4円
 4人 300kWh~ 10,168 円 9,854.6円
北海道電力 楽天でんき
1人 ~120kWh 6,206.8円 6,042 円
  2人 120kWh~ 10,514.7円 10,043.7円
  4人 300kWh~ 13,185.4円 12,480.6円

関東では数十円〜100円前後の割安になるのに対し、九州・北海道はなかなか魅力的です。北海道なんて500円近く割引になることも。さらに、楽天まちでんきの場合は、これに楽天ポイントがつくのが魅力。どのくらいポイントがつくのかは後ほどご紹介します。

関西電力エリアで楽天まちでんきは微妙?

関東・北海道・九州は東電・北電・九電の基本料金をほぼ踏襲しているのに対し、関西では全く違う料金体系を取っています。楽天まちでんき関西は、アンペア数に関わらず、250kWhまでは定額です。

〜15kWh 〜120kWh 〜300kWh 300kWh以上
関西電力 327.65円 19.76円 26.19円 29.94円
〜250kWh 251kWh〜
楽天 6,510.24円 26.9円

関電と楽天で最大2,000円以上の差

世帯数 使用量 関西電力 楽天でんき
1人 30A 200kWh 4,497円 6,510円
2人 40A 330kWh 8,014円 8,662円
4人 50A 400kWh 10,110円 10,545円

特に一人暮らしについては、圧倒的に関電の方が安いです。関西エリアに住んでいる人は、楽天ポイントの恩恵を考えたとしても、電力会社は楽天以外を考えた方が良いかもしれません。

楽天まちでんきのメリット

上記で説明した電気料金が分かったところで、楽天ユーザーお待ちかねのメリットを紹介させてもらいます!

「楽天まちでんき×楽天カード」が最大のメリット

メリットはやっぱり、注目の楽天ポイントです!

楽天まちでんきを使うと、まず10kWh毎に1ポイント貯まります。2人暮らしで330kWh使ったら33ポイント。1ポイント10円相当と考えると33円ですが、楽天ポイントは10ポイントからコミックの購読ができたり、100ポイントから景品交換もできるのが嬉しいところ。

でもせっかくポイントを貯めるなら、楽天カードと組み合わせるともっとおトクになります。楽天カードで支払うと、100円で1ポイントが貯まります。これなら、関東在住・2人暮らしで1ヶ月330kWh使って8,895円でも、ポイントが121ポイントつきます。

「楽天まちでんき×楽天カード」が最大のメリット出典:楽天まちでんき

また、ポイントは電気代の支払いにも使えます。

先ほどの121ポイントは121円の割引になるので、2人暮らしなら月額8,774円、東京電力に比べて実質272円も安くなります。これは嬉しい!

クーポンやポイントキャンペーンも

楽天まちでんき クーポンやポイントキャンペーンも

まだあまり種類が多くはありませんが、楽天マートが毎月200円OFF、楽天TVが毎月100円OFFになるなど、楽天内の他サービスのクーポンももらえます。

2017年12月1日からは、キャンペーンにエントリーしてからまちでんきに申し込むと、2,000ポイントもらえるキャンペーンもスタートしました。4ヶ月以上、毎月3,500円以上利用した人が対象となります。

楽天まちでんきのデメリット

楽天ポイントが付与されるメリットは有難いですが、知っておかないと損してしまうデメリットもあります。

割高になる人もいるので注意

楽天まちでんきのデメリット

先ほども紹介したように、1人暮らしや関西在住者は割高もしくは割引率が低くなること。また、現在の契約アンペアが20Aまたはそれ以下だと、楽天まちでんきに申し込むことはできません。

また、プランの少なさもデメリットと言えるかもしれません。例えば季節別・オール電化に対応したプランはないので、現在利用している人は割高になってしまう可能性もあります。

現在楽天のカードを持っている、普段からよく楽天を使っている人には電気の切り替えに一考の余地があるかもしれませんが、新しく電気のために楽天カードを持つか?と言われると、そこまでのおトク感はまだ無いのかな、という印象です。

楽天まちでんきの評判・口コミ

それでは楽天まちでんきについて、どんな口コミがあるのか見ていきましょう。

期間限定ポイントも使える!ポイント活用でおトク派

電気代が溜まったポイントで払えるのがいい!という声は多いようです。会社の出張で楽天トラベルを利用していて、出張のたびにポイントがもらえる・・・なんて会社員の人はラッキー!

さらに楽天ポイントには買い物でもらえるポイント以外にも、キャンペーンや広告閲覧などで付与してもらえる「期間限定ポイント」というのがあります。

これが結構たくさん貯まると評判。電気以外にも楽天が最近参入して話題になっている楽天モバイルや、様々なサービスを組み合わせることで、ポイントがどんどん貯まり、お得になるのがいいですね。

残念ながら「電気が高い」という声も…

デメリットでご紹介しているように、楽天まちでんきはプランを細かく選択できないので、季節・時間帯割引など現在自分が加入しているプランや、関西などのような地域の違いによって、比べてみると割高になることがあるようです。

電力使用量を把握できるマイページ

少数派の声でしたが、「マイページが便利」という声も。

個人用のマイページでは、電気利用料を、1日の時間帯別・日別・月別で見ることができます。30分刻みで電気代がわかるので、使いすぎているタイミングも分かり、節約のヒントが見える化されるのは嬉しいところ。

電力使用量を把握できるマイページ

さすが楽天グループということもあって、見やすい・使いやすいサイト画面になっているのもいいですね。

楽天まちでんきに関するギモンを解決!

ギモン
Q.解約料はかからない?
答え

A.解約料はかかりません。

ギモン
Q.アパートとかマンションだとダメでしょ?
答え

A.電力会社の切り替えのほとんどが、アパートやマンションでも大丈夫。楽天まちでんきも、然りです。ただし、大家さんやビル管理会社などが電力会社との契約をまとめて一括で行なっている場合はできません。

ギモン
Q.電力が切り替わるまでの流れはどうなるの?
答え

A.申し込みしてから、土日を除く5営業日後から楽天まちでんきを利用できるようです。スマートメーターを設置していない場合は、他の電力会社と同様に取り替え作業が必要です。切り替え作業は20分程度で、楽天負担です。

他にもいろいろと疑問に感じることが出てくるはずです。楽天まちでんきの公式HPにも「よくある質問コーナー」が設置されているので、気になる方は確認してください。

まとめ

今日は楽天まちでんきについてまとめて紹介したが、楽天ユーザーであればそれなりにメリットはあるものの、単純に電気を安くしたい方にはちょっと…といった感じでした。

当サイトは「面倒な手間なく電気代を安く」をモットーにしているので、セット割を多用しなくてはいけない楽天まちでんきの評価は中の上ぐらいかな。もっとシンプルに安くしてくれる新電力は沢山あるので、妥協せずにオンリーワンを見つけてください。

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