九州電力と聞くと、放射性物質や蒸気漏れなどの”原発問題”しかイメージが沸きませんが、契約者からの評判ははたしてどうなのか?それと、新電力に切り替えることでどの程度安くなるのか?
九電に不満のある方、少しでも安い電気に変えたい方に役立つ情報をかき集めておきました。
先に喜ばしい情報を伝えておきますが、九電管内で切り替え可能な新電力で”10%ほど安くなる”ところが複数ありました。「10%ぐらい気にしない」という方以外は、読むだけでメリットある情報となっているので是非、最後までお付き合いください!
九電エリアじゃない方は下記ページよりお住まいのエリアにお進みください。
九州電力(九電)とは?
九州電力は、全国に10ある大手電力会社の一つで、九州エリアで電力供給を行っている企業です。原子力・火力が主な電源となっており、196ヶ所もの供給設備を保有しています。
電力自由化が施行されるまではほぼ国営みたいな企業だったものの、約1万3千人の方が働く九州に欠かせない企業です。
会社名 | 九州電力株式会社 |
設立 | 昭和26年5月1日 |
所在地 | 福岡県福岡市中央区渡辺通二丁目1番82号 |
代表者 | 貫 正義 |
資本金 | 2,373億円 |
総資産 | 41,415億円 |
従業員数 | 13,053名 |
九電の電力供給エリア
出典:九電公式HP
九州電力は関西電力のように管轄外のエリアに進出はしていません。最も激戦区である関東地方向けに「九電みらいエナジー」という子会社がありますが、九電自体は以下のエリアのみとなります。
エリア |
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原子力発電所が多いエリア
九州電力エリア内には2か所も原子力発電所があり、全国的に見ても多い地域です。上記画像の左が「玄海原子力発電所」、右が「川内原子力発電所」となります。
玄海原発に関しては、全国に17ある発電所の内、出力ランキングで6番目に位置する大規模な原発です。3か所ずつ稼働させている「東電・関電」に比べれば少ないように感じますが、福島の原発事故以降、何かと叩かれる材料となっています。
九州電力の電気料金プラン
九電の料金プランを紹介しますが、新電力の料金と比較した方が分かりやすいので合わせて紹介します。
九電の「従量電灯B」× Looopでんき
九州電力 | Looopでんき | ||
基本料金 | 30A | 874.8円 | 0円 |
40A | 1166.4円 | 0円 | |
50A | 1458.0円 | 0円 | |
60A | 1749.6円 | 0円 | |
従量料金 | ~120kWh | 17.19円 | 23円 |
120kWh~ | 22.69円 | 23円 | |
300kWh~ | 25.63円 | 23円 |
複数世帯であれば切り替え必須?
九電の代表的なプラン「従量電灯B」とLooopでんきを比較しましたが、基本料金は0円のLooopが圧倒的にお得です。従量料金は、1人暮らしの方だと九電に分があり、それ以上の家庭ではLooopの方が安くなりそうです。
以上の結果から…
POINT
- 単身世帯は九電でも損しない
- 複数世帯は新電力を検討した方が良い
新電力の切り替えを検討する場合、上記に紹介したLooopでんき以外にも「ハローG電力・熊本電力」などあるので、自分に合ったところを選ぶようにしましょう。
九州電力のメリットは「新料金プラン」
電力自由化が始まったことで「顧客離れ」が深刻化してきました。しかし、九州電力も何とか解約させないために様々なプランを発表しています。
スマートファミリープラン(2年契約)
九電をそのまま利用するメリットのひとつは、新料金プランである「スマートファミリープラン」です。
多くの方が契約していた「従量電灯B」に比べ、沢山電気を使った時の従量単価が安く設定してあり、複数世帯であればこれまでよりお得な電気代となります。また、時間別に変動する料金ではないため、生活スタイルを気にする必要もありません。
注意点は「2年契約」なので、途中解約だと割引された分を精算しなくてはいけません。引越しなどで短期解約する可能性がある場合は要検討ですね。
電化でナイト・セレクト
「電化でナイト・セレクト」は、夜間や休日に電気使用量が多い方に向いている料金プランです。詳しくは『公式HPの料金表』に記載されていますが、夜間の従量料金が激安となっているのが分かると思います。
SNSなどを見ていても「電化でナイト・セレクト」に申込みする人は多そうで、九電の新料金プランの中でも人気があるようです。但し、こちらも注意は必要です。
外部サイトになりますが、このプランに対して批判的なことを書いています。ただ、説得力のある内容となっており、検討している方が見てしまうとちょっと申込みする気が失せてしまうかもしれません。
流されやすい人は閲覧しない方がいいかも…。
九州電力のデメリット
新料金プランで電気代をコストカットできるメリットがある反面、見逃してはいけないデメリットもいくつかあります。
単身者には優しくない電気料金
ご自身でシュミレーションしてみれば気付くと思いますが、九州電力の料金プランは3人以上の世帯からメリットが出るような設計になっています。逆に言うと、単身世帯など電気をあまり使わない世帯にはデメリットとなる訳です。
単身向けの新電力は沢山あるので、更に安い電気代を望むなら九電にバイバイする選択肢しかないと思います。
プラン変更で高くなってしまうことも
メリットで紹介した新料金プラン。しかし、安くなると思って変更しても、生活スタイルに適さないと変更前より高くなってしまう可能性があります。
特に注意してほしいプランは「電化でナイト・セレクト」です。
九州にお住まいのみなさん!家庭の電力を、どう選びますか? – Yahoo! JAPAN 特別企画 https://t.co/xBomRUh2H3
4月からの九電の新電力プラン、電化でナイトセレクトは、実質オール電化プランの値上げです。騙されないで下さい。年間1.5万の割高です。
— べる (@momonga011611) 2016年4月9日
九電の電化deナイトセレクト
30分ごとに電気量を計測し一度でも10kWを超えてしまうと、その瞬間にその後1年間の基本料金が1620円から4320円の2.6倍に!
今、旧電化deナイトで契約してる人は絶対更新しちゃダメ!!(ノ_<)— タコチュ‐ (@kurotako) 2016年10月1日
実際に利用していないので確かなことは言えませんが、上記のように言っている人がいるのはお忘れないように。
九州電力の口コミ・評判
九電関係者の方々には大変申し訳ないですが、SNSなどで評判を調べると”良いこと”は本当に見当たりませんでした。決して悪評だけ紹介するつもりじゃなかったのですが…
玄海原発の事故で信頼失墜
「23日に再稼動した九州電力の玄海原発3号機で30日、蒸気漏れの事故が発生した。九電は「放射能漏れはない」と説明しているが、大事故が発生した時の避難方法も決まっていない段階で再稼動を強行したとたんの事故に、周辺住民からは批判の声が相次いでいる」とのこと。
— きっこ (@kikko_no_blog) 2018年3月30日
呆れ返って屁をこいた。玄海原発3号機の配管蒸気漏れを受けての九電社長のコメントさ。「6、7年停止しており、再稼働で何が起こるか分からないということが現実になってしまい、残念」ときたよ。危険性を知ってたんだ。点検修理の指示を強く出せよ。GOサインはそれからだろうが。ったく能天気だよな。
— 立川談四楼 (@Dgoutokuji) 2018年4月4日
九州電力、原発のトラブルは再稼働が止められていたせいだと。責任を取らないどころか被害者ポジション。正気じゃない。
「再稼動については6~7年止めているので、何があるか分からないと言っていたのが現実になってしまって、非常に残念です」(九州電力 瓜生道明社長)https://t.co/4HwuvJ0KKT
— nos (@unspiritualized) 2018年4月3日
想像以上に酷い腐食だわ。これ見逃して再稼働したって? なにが起こるかわからないと言ってたって? 全基調査って九電がやるの? また見逃すんじゃない? pic.twitter.com/9nUsHATMo9
— やいちゃん (@picoyai) 2018年4月4日
玄海原発の事故は、関東に住んでいる私の耳にも届いたニュースです。事故については原因を特定して被害が出ないようにするしかないが、その後の対応がまずかったようですね。
福島の原発事故でビットが立っていることなのに”危険を察していながら再稼働させていた”とも受け取れる発言はNGです。玄海原発周辺の住民、九電エリアの方が起こるのは仕方ない気がします。
原発再稼働でも値下げはなし?
九電、電気料金据え置きへ 再稼働で利用者の期待高まるも…値下げには慎重な姿勢西日本新聞
— つっちー (@dmtriybrquk) 2018年4月1日
「再稼働したらさすがに電気は値下げだろ」
おそらく、九電契約者のほとんどが思っていることでしょうが、上記のニュースで伝えている値下げ慎重姿勢が継続すると、解約者は今まで以上に増加するかもしれませんね。
今後の動向に注目しておきましょう。
まとめ
新料金プランなど頑張っている姿勢は見せつつ、一番触れてほしくないであろう「原発問題」は闇が深そうな印象を受けました。まぁ、東電も同じような批判をずっとされていますが、消費者第一で考える人たちではないのでしょうね。
1万人以上の従業員を抱えている九電が利益重視になるのは当然かもしれません。ただ、福島みたいな事故が起こってしまったら、再起不能になりそうな気がします。
最後に、電力自由化で安い電気を買えるようになったのは事実です。少しでも家計を楽にしたい方は面倒でも新電力への切り替えを検討しましょう。