電力に詳しくない方には知名度がほぼゼロの「ハローG電力」。かなりインパクトの強いサービス名ですが、電気料金などを調べてみると更にインパクトがありましたw
まず、この会社のイメージキャラクターが特徴あり過ぎて一度見たら忘れません。それがこちら…
出典:ハローG電力 公式HP
このキャラクターをはじめて見た時は「最近設立されたベンチャー企業かな?」と思いましたが、同社が創業したのはなんと1995年!そんな歴史のある企業とは思えない斬新さ。
また、これまで培ってきた「B to C」ビジネスをよく理解していらっしゃって、サービスも極限まで消費者を喜ばせる内容となってました。
もし、新電力への切り替えを検討しているなら、ほぼ全国展開しているハローG電力の存在は知っておくべきです。一般家庭で人気のある「Looopでんき」と同じぐらいの安さは見逃さない方がいいですよ。
ハローG電力とは?
ハローG電力を運営するのは、中部地方と関東地方でLPガスや通信事業を手掛けている株式会社ハローGです。1995年に燃料販売事業を開始したことから「㈱シバザキ」に法人化し、2009年に「㈱ハローG」に社名変更。
現在は国内に7拠点、海外に1拠点の事業を置く規模に成長していき、日本だけでなくインドネシアでも代理店事業を展開しています。
運営会社の概要は以下の通りです。
HP | |
会社名 | 株式会社ハローG |
所在地 | 静岡県焼津市石津中町17-12 |
設立 | 1955年5月 |
資本金 | 4,000万円 |
従業員数 | 80名 |
電話番号 | 054-623-8686 |
電力の供給元はF-Power
出典:ハローG電力 公式HP
ハローGの企業規模はそこまで大きくないのに、なぜ後ほど説明する安い電気料金を設定できたのか?その答えは提携している企業にありました。
ハローG電力は自前で発電所を持っておらず、F-POWERが所有・契約している電力を契約者に送り届けています。F-POWERは大規模な発電所を保有しており、買うだけの新電力より優位な料金設定が可能なのです。
他にも「きらめきでんき」などF-POWERが供給元になっている新電力はありますが、安さはトップクラスと言っても過言ではありません。
ただ、F-POWERを信用できない方も多いはず。確かに切り替えて停電などが増えたら意味ないですからね…。しかし、そのような心配は不必要です!仮にトラブルが生じても、従来の大手電力が供給することになっているので、供給元については無視でも問題ありません。
ハローGのテレビCM
上記はハローG電力のテレビCMらしいです。多分、本社がある静岡県内で放送されているのでしょうが、詳細については分かりませんでしたw
ハローG電力の電力供給エリア
エリア |
|
ハローG電力の電力供給エリアは、沖縄を除き全国を対象としています。これだけ幅広いエリアをカバーしていると対象外となる可能性は低いはずです!
ハローG電力の電気料金プラン
ハローG電力の料金プランを紹介します。
従来の電力会社が設定している料金と比較しておいたので、お住まいのエリアを参照してどの程度コストカットできそうなのか確認してみましょう!
北海道電力エリア
北海道電力エリア | 従量電灯B | ハローG電力 | 北海道電力 |
基本料金 | 30A | 666円39銭 | 1,004円40銭 |
40A | 888円52銭 | 1,339円20銭 | |
50A | 1,110円65銭 | 1,674円 | |
60A | 1,332円78銭 | 2,008円80銭 | |
従量料金 | ~120kWh | 27円29銭 | 23円54銭 |
120kWh~ | 29円72銭 | ||
300kWh~ | 33円37銭 |
東北電力エリア
従量電灯B | ハローG電力 | 東北道電力 | |
基本料金 | 30A | 390円 | 972円 |
40A | 520円 | 1,296円 | |
50A | 650円 | 1,620円円 | |
60A | 780円 | 1,944円円 | |
従量料金 | ~120kWh | 23円43銭 | 18円24銭 |
120kWh~ | 24円87銭 | ||
300kWh~ | 28円75銭 |
東京電力エリア
従量電灯B | ハローG電力 | 東京電力 | |
基本料金 | 30A | 452円61銭 | 842円40銭 |
40A | 603円48銭 | 1,123円20銭 | |
50A | 754円35銭 | 1,404円 | |
60A | 905円23銭 | 1,684円80銭 | |
従量料金 | ~120kWh | 24円31銭 | 19円52銭 |
120kWh~ | 26円 | ||
300kWh~ | 30円02銭 |
中部電力エリア
従量電灯B | ハローG電力 | 中部電力 | |
基本料金 | 30A | 400円38銭 | 842円40銭 |
40A | 533円84銭 | 1,123円20銭 | |
50A | 667円30銭 | 1,404円 | |
60A | 800円76銭 | 1,684円80銭 | |
従量料金 | ~120kWh | 23円59銭 | 20円68銭 |
120kWh~ | 25円08銭 | ||
300kWh~ | 27円97銭 |
北陸電力エリア
従量電灯B | ハローG電力 | 北陸電力 | |
基本料金 | 30A | 448円83銭 | 712円80銭 |
40A | 598円44銭 | 950円40銭 | |
50A | 748円05銭 | 1,188円 | |
60A | 897円66銭 | 1,425円60銭 | |
従量料金 | ~120kWh | 19円18銭 | 17円52銭 |
120kWh~ | 21円33銭 | ||
300kWh~ | 23円02円 |
関西電力エリア
従量電灯B | ハローG電力 | 関西電力 | |
基本料金 | 66円12銭/kVA | 388円80銭/kVA | |
従量料金 | ~120kWh | 24円74銭 | 17円40銭 |
120kWh~ | 21円68銭 | ||
300kWh~ | 24円95銭 |
中国電力エリア
従量電灯B | ハローG電力 | 中国電力 | |
基本料金 | 38円51銭/kVA | 399円60銭/kVA | |
従量料金 | ~120kWh | 23円13銭 | 17円76銭 |
120kWh~ | 23円74円 | ||
300kWh~ | 25円58銭 |
四国電力エリア
従量電灯B | ハローG電力 | 四国電力 | |
基本料金 | 70円59銭/kVA | 367円20銭/kVA | |
従量料金 | ~120kWh | 22円75銭 | 16円66銭 |
120kWh~ | 22円09銭 | ||
300kWh~ | 24円96銭 |
九州電力エリア
従量電灯B | ハローG電力 | 九州電力 | |
基本料金 | 30A | 472円68銭 | 874円80銭 |
40A | 630円24銭 | 1,166円40銭 | |
50A | 787円80銭 | 1,458円 | |
60A | 945円36銭 | 1,749円60銭 | |
従量料金 | ~120kWh | 20円65銭 | 17円19銭 |
120kWh~ | 22円69銭 | ||
300kWh~ | 25円63銭 |
ハローG電力のメリット
ハローG電力に切り替えることで以下のようなメリットが味わえるはずです!
多くのエリアで最低水準の料金
ハローG電力のメリットといえば電気料金の安さです。
特に電気を沢山使う世帯だと大幅なコストカットが期待でき、4人家族以上であれば10%ほどの削減率が可能となっています。基本料金・従量料金ともに最低水準の設定だと思います。
従量料金がどの段階も一律
従来の電力会社の場合、電気の使用量に応じて単価が変動する仕組みとなっていますが、ハローG電力では”従量料金が一律”で分かりやすい料金プランです。
但し、あまり電気を使わない世帯だと高くなってしまうので、現在の使用状況を必ず確認するように!
中部地方、特に静岡県民にはおすすめ
ハローG電力を運営する株式会社ハローGは、静岡県のエネルギー企業です。通信事業や太陽光発電設備の事業も行っており、不動産や住宅関連事業にも進出しています。
その為、静岡県やその周辺にお住いの方がハローG電力に切り替えれば、株式会社ハローGのそのほかのサービスも受けやすくなります。また、今はなくてもガスなどとのセット割で更に安くなる可能性も考えられます。
やはり「身近な地元企業」は何かと安心です。
ハローG電力のデメリット
一見するとスキがないハローG電力。しかし、デメリットのない新電力なんてひとつもないですから…
関西電力エリアは他の新電力が良いかも
上記に紹介した「関西電力エリアの料金比較」をご覧になると分かりますが、ハローG電力は関西電力エリアを苦手な地域をしているようです。お得な料金は基本料金のみで、従量料金は全ての段階において関西電力に負けています。
新電力の切り替えを全国共通で考えている人がたまにいますが、その地域を管轄していた電力会社ごとに料金・条件は全く違います。
ハローG電力のように特定のエリアのみ弱い新電力も多いので、その辺の認識だけはしておくように!
一人暮らしや電気を使わない方には不向き
電気の請求は、大まかに分けて2つの項目に分かれています。
POINT
- 基本料金
- 従量料金
ハローG電力の場合、基本料金はどのエリアでも大手電力会社より安いですが、従量料金に関しては後伸びタイプとなっています。要するに、あまり使わない世帯には厳しく、沢山使ってくる世帯には優しい料金設定です。
したがって、一人暮らしなど電力使用量がそこまで多くない方にはメリットが少なく、切り替え前より高くなってしまうリスクもある訳です。
単身世帯なら「HTBエナジー」や「Looopでんき」の方が間違いなくお得ですよ。
1年以内の解約で2,000円の違約金
「これだけ安いから2,000円ぐらいは仕方ないかぁ」とも感じましたが、数百円のコスト削減となる世帯もある中、違約金の設定をしていることはやはりデメリットとなる恐れが大です。
この違約金によって試しに切り替えてみよう!という方は間違いなくいるはず。だったら違約金なしにして集客に力を入れた方が良い気がするけどな…(希望)
ハローG電力の口コミ・評判
これまで調査してきた新電力の中でも、安さだけなら上位に位置づけるハローG電力。しかし、これだけ頑張っているのに、ネットに投稿されている口コミはほぼない状態でした。
なぜだ?いくら知名度がないとはいえ、これほど情報が拡散されていないサービスは見たことない…。
ハローGのガスなどを契約している方ならまだしも、はじめて契約する方にはちょっと心配になりますよね。運営スタッフによる情報すらない新電力ははじめてかも。
まとめ
ハローG電力についていろいろとお伝えしましたが、お住まいのエリアによってはおすすめしたい新電力だと感じました。
ただ、同レベルの新電力は沢山あって「違約金のことなどを考慮すると第一候補にはできない」というのが私が出した結論です。それに、ネット回線や太陽光など幅広い事業展開をしているため、電気の契約をすると他のサービスを営業されそう?なところもマイナスに感じたポイントです。
とはいえ、関西電力エリア以外なら今より安くなるのは間違いなさそうなので、切り替えをする際には候補に入れる価値はあると思います。