インターネットプロバイダの@niftyを使っている方。「@niftyでんき」を紹介されたことはありませんか?「電気代が安くなる!セット割引もあってダブルでお得!」なんて言われると、気になりますよねw
でも、電力会社を急いで乗り換えるのは禁物。いくらニフティ利用者であっても全ての方におすすめできる訳じゃありません。
@niftyでんきのポイントは以下の4つ。
POINT
- 地域毎に割引率が大きく違うので注意
- 割引率が高いのは関西電力エリア
- キャンペーンでさらに割引
- セット割適用で解約デメリット
以上のことを踏まえ、@niftyでんきに乗り換えて本当にお得になるのか?ご自身のライフスタイルと照らし合わせてご覧になってみてください。
@niftyでんきとは?
@niftyでんきとは、インターネットプロバイダ企業でノジマの子会社である@nifty(アット・ニフティ)が運営する新電力です。表向きのサービス名は「@niftyでんき」ですが、電力供給はイーレックスが行っています。
会社名 | ニフティ株式会社 |
所在地 | 東京都新宿区北新宿2-21-1 |
設立 | 1986年2月 |
資本金 | 1億円 |
従業員数 | 471名 |
電話番号 | 03-6807-4500 |
電力供給可能エリア
エリア |
|
2018年3月までは北海道で@niftyでんきは利用できなかったのですが、この4月から北海道エリアに進出。これで、全国エリアで@niftyでんきに加入できることとなりました。
@niftyでんきの電気料金プラン
@niftyでんきの電気料金は、基本的に各エリアの主要電力会社の価格設定をベースに決められています。
したがって、東京電力エリアであれば、東京電力従量電灯の価格が基本になっています。
基本料金は割引なし、1kWh毎の電力量料金に数%〜10数%の割引が適用されます。
全国エリアに対応している@niftyですが、割引率はエリアによって全く異なります。その為、契約前に自分が住んでいる居住エリアの料金表を”必ず”チェックしましょう。
東京電力と料金比較
最も利用者の多い「東京電力」の従量電灯Bと、@niftyでんき関東エリアの価格を比較すると以下のようになっています。
東京電力 | @nifty | ||
基本料金 | 30A | 842.4円 | 842.4円 |
40A | 1,123.2円 | 1,123.2円 | |
50A | 1,404円 | 1,404円 | |
60A | 1,684.8円 | 1,684.8円 | |
従量料金 | ~120kWh | 19.52円 | 19.52円 |
120kWh~ | 26円 | 24.95円 | |
300kWh~ | 30.02円 | 25.92円 |
上記表のように、東京電力エリアでは120kWh以上で4.0%割安、300kWh以上で13.7%割安となります。月間の電力利用量が300kWh未満の場合はメリットが少なく、ファミリー向けの料金体系と言えるでしょう。
そこまで電気使用量が多くない方は、LooopでんきやHTBエナジーの方が安く感じられるはず。以下の記事で詳しく説明しているので是非。
新電力会社ランキング TOP5!評判や料金を徹底比較【家庭向け】
@niftyでんきのメリット
@niftyでんきのメリットは、関西エリアの割引率が高めに設定されていることと、niftyサービスとセット割を適用することでメリット増になること。
キャンペーンは居住エリアを問いませんので、関西エリア外の方は1つめのメリットは飛ばして読んでください。
関西エリアの割引率はなかなか良い
関西エリアは、関西電力よりも@niftyでんきが安く感じる料金体系になっています。
関西電力 | @nifty | ||
基本料金 | 30A | 1,166.4円 | 1,166.4円 |
40A | 1,123.2円 | 1,123.2円 | |
50A | 1,404円 | 1,404円 | |
60A | 1,684.8円 | 1,684.8円 | |
従量料金 | ~120kWh | 19.76円 | 19.76円 |
120kWh~ | 26.19円 | 23.93円 | |
300kWh~ | 29.94円 | 24.81円 |
120kWh以上で8.6%、300kWh以上で17.1%割安です。
もちろん、使用量に応じて割引率が上がるので、使えば使うほどお得な点は関東と変わりません。また、120kWh〜300kWhの割引率も高いため、2人暮らしなどの少人数家庭でもメリットを感じやすいでしょう。
ただし、120kWh以下は一切割引が無いので、電力使用量の低い一人暮らしの場合は他の新電力を検討した方が良さそうです。
「まるっと割」キャンペーンでもっとお得
出典:@niftyでんきHP
@niftyのインターネット、スマホサービスとセットで利用すると、毎月数百円、ネットやスマホの利用料が割引されます。
@nifty接続サービスまたはスマホサービスのNifMoとセットで毎月250円の割引、ネットもスマホもniftyで利用していると、毎月450円の割引となります。
ただし注意したいのが”対象外になる条件”がいくつもあること。この後、デメリットでも詳しく説明しますが、セット割を適用すればするほど”解約”する際に混乱することになります。その点も把握してから申込みしてください。
@niftyでんきのデメリット
@niftyでんきのデメリットは、まず第一に”関西以外のエリア”ではほとんど料金のメリットが無いこと。
全国でサービスを展開している@niftyですが、エリアによってはほとんど割引がありません。それと、でんき+@で契約するとネットやスマホを解約しづらくなる点です。
東北・中国・四国はメリットほぼ無し
特に東北・中国・四国地方では、割引率が300kWh以上でも5〜6%しかありません。東北などは120kWh〜300kWhが1%引き、300kWh以上でようやく2、3%割引という感じ…。
この程度の割引で切り替えるメリットがあるとは思えないので、もう少し対象となる新電力を探すことをおすすめします。
また、中部や九州は300kWh以上で10%ほど割引されるため、多く電力を使用する家庭であればメリットを感じるかもしれません。ですが、120〜300kWhの割引率は3%程度しかなく、お得さにバラつきが出てしまう料金プランとなります。
「実際、ふたを開けてみたら大して安くなってない…」なんてことになる可能性が高そうです。
@niftyを利用してない人には微妙
ニフティが「@niftyでんき」をはじめたのは”顧客の囲い込み”が一番の目的でしょう。電気事業は利が薄いので、ソフトバンクでんきやauでんきも同様、ネットやスマホユーザーを他社サービスに乗り換えさせないツールになりつつあります。
その為、@niftyでんきも「基本料金コース(250円)」を含む関連サービスへの加入を必須としており、電気のみで契約することはできません。
@nifty接続サービス
サービス種別 | サービス名 |
通信機器 | NifMo、@nifty WiMAX、@nifty MOBILE(YM) |
光回線 | @nifty光、@nifty光 プロバイダーコース、@nifty光ライフ with フレッツ、@nifty光 with フレッツ、@nifty auひかり、@nifty コミュファ光、Bフレッツコース、@nifty with ドコモ光 |
ADSL | ADSL接続サービス、フレッツ・ADSL |
その他 | @nifty基本料金、お手軽5コース、無制限コース、デイタイムプラスコース、テレコミ3コース、テレコミ10コース、フレッツ・ISDN、従量コース |
一応、基本料金コースは@niftyでんきを利用中に請求されることはありませんが、電気のみ解約するとそのまま支払いが継続されてしまいます。
ニフモ 注意換気
NifMoを解約する際には紐付けられている@nifty(基本コース)の解除を忘れずに行うこと。
でないと毎月270円、当人が気がつくまで引き落とされ
続けるクソ仕様。それ知ってるよの方多いと思いますが、まずはそれを踏まえて次へ
— ラパン (@kojiridihno) 2017年6月8日
@nifty基本料金 0円/月
※NifMoのご利用を解除した翌月から 250円/月これヤバイ。しれっと生涯金取り続けるつもりなのか
額の大小とかじゃなく知らないところで払い続けてるって状況が怖い— たいさん (@ta1san_) 2018年3月11日
数年後、@niftyでんきを解約する時に”基本料金コース”の存在を覚えているでしょうか?仮に解約し忘れすると半永久的に請求されちゃいますからね…。
スマホやネットを解約しづらくなる
電気サービスはまだ発展途上で、今よりお得なキャンペーンなども次々登場してくるので”いつでも解約できる状態”が望ましいです。
しかし、@niftyでんきのようなセット割で恩恵を受ける契約の場合、追加で申込みする関連サービスなどで違約金が発生することがあり、
新電力への切り替えは月に数百円程度安くする節約術。それなのに違約金で数千、数万と請求されたら意味ないですよね。ちなみに、ニフティの代表的なサービスの解約金を調べてみましたが…
サービス名 | 解約違約金 |
@nifty光(2年) | 9,500円 |
@nifty光(3年) | 20,000円 |
NifMo | 8,000円 |
@nifty WiMAX | 19,000円 |
@nifty MOBILE 4G 定額3年 |
38,880円 |
利用した期間、解約する時期によって掛からないこともあり、絶対に掛かる費用ではありません。また、そもそも関連サービスへの申込みをしなければ解約金リスクは生じませんが…
ネット契約してるniftyから「電気もまとめませんか?」という営業電話がかかってきた。
月500円程割引になると言ってたが、断った。— 奥山ツンヂ (@okuyamatsundi) 2017年3月26日
ニフティの会員になれば他のサービスも営業してきます。セット割を適用するとこういったデメリットもあるのは覚えておきましょう。
@niftyでんきの評判・口コミ
それでは@niftyでんきの口コミ・評判を見ていきましょう。
電気料金の安さは評判上々
ENEOSでんき、niftyでんき、Looopでんき を自分で軽く見積もってみたけど(30A)、Looopでんきは基本料がない分120kWhまでは安くて、300kWhになってくるとすでにENEOSでんきが安さで抜いてた いずれにしても東京電力エナジーパートナーより安くはなるはず…
— MUS (@MUS_bac) 2018年3月15日
24h 電気大量に使うのだと@niftyでんき 関西エリア B(6kVA~49kVA)
1kwh 20円でお安い感じか— しおんぐ (@satoweb) 2018年2月18日
SNSに投稿されているのは基本的に悪評が多いですが、ニフティの電気サービスについては”安くてお得”と言っている方が意外といてビックリしました。
おそらく、投稿しているほとんどの方がニフティユーザーだと思うので、@niftyのネット・スマホ・Wifiなどを契約しているなら候補にする価値ありそうです!
申込みする窓口によって損得に差がある?
niftyでんきのキャンペーン。エネチェンジ経由のやつ残ってた。5月に申し込む。https://t.co/lVOmVb4bl1
— エリンギと香辛料 (@neovenezia) 2018年4月4日
ごぐからの受け売りだけど、シコテイで価格コム経由でNiftyでんきにすると12ヶ月間1000円引きキャンペーンやってたから契約した(基本料金はちょっと安くなった、解約金とかはない)
— kelenns (@kelenns) 2017年10月22日
情弱の方にはちょっと面倒に感じるでしょうが、同じサービスなのに申込みする窓口によってキャッシュバック額が違ったり、割引があったりと損得に差が生じるようです。
「知らなきゃ損」してしまうことので、申込みする際は血眼になって様々な情報を調べる必要がありそうですw
スマートメーターが微妙っぽい
そういえば12月からniftyでんきにしたのだけどスマートメーターのくせに日別の使用量も見られなかったりとなかなか面倒なところと契約してしまった感。
— まころいど@ヨーソロー (@makoroid) 2018年2月1日
電力自由化のメリットといえば「スマートメーター」を設置して、日々の電気代などをネットでも見ることができ、以前より節電しやすくなったこと。
しかし、@niftyでんきでは”日別の使用量が見れない”との口コミがありました。事実確認をしていないので確かなことは言えませんが、仮に口コミが事実だった場合はちょっと残念ですね…。
「電気の見える化」を楽しみにしている方は、申込み前にどのような仕様か?確認した方がいいですよ。
まとめ
@niftyでんきについていろいろと調べて感じたのは・・
POINT
- 既存ユーザーならメリットありそう
- 引越しをあまりしない方におすすめ
- ネット・スマホなど乗り換えをしない方におすすめ
- @niftyの会員でないなら他が良い
こんなとこですかね。
最後にひとつだけ、@niftyでんきへの申込みをするなら「セット割は考えない」ようにしましょう。後々、更新月や解約金で頭を悩ますのは目に見えてます。ネットやスマホは単体で乗り換えした方が絶対にお得です!