J:COM電力の評判悪くない?解約違約金のデメリットが半端ない

JCOM電力の評判悪くない?解約違約金のデメリットが半端ない

新電力の口コミ・評判, 一般家庭向け

様々な事業会社が電力事業に参入している今、自社の既存サービスとのセット割引や、ポイント優遇を謳っている企業は数多くあります。

今日ご紹介するJ:COM電力(家庭用コース)も、ケーブルTVやインターネット、電話サービスなどとセットで加入することで、ダブルの割引効果が得られます。

J:COM電力のポイントは以下の通り。

  • 電気代が使用量に応じ割引
  • J:COM各種サービスもセットで割引
  • 2018年4月からオール電化メニューも開始

今日は、J:COMのサービスを既に利用されている方、これから加入を検討している方に向けて、「J:COM電力は安い?」「どんな人ならJ:COM電力をお得に利用できる?」などを検証していきます。

ただ、絶対に伝えたいことがひとつだけあるので、検討している方にはちょっと嫌な内容ですが必ずご覧ください。

最大20,000円を超える違約金問題

J:COM電力を調べはじめてすぐに目に入ったのが「解約違約金」のこと。ネットにも沢山の投稿がされており、何やら不穏な空気が漂っていました。

J:COM電力のカスタマーに確認

直感的に「これだけは見落とせない」と感じたので、不正確な情報を伝えないためにも電力サービス専用のカスタマーセンター(0120-848-816)に直接確認することにしました。

管理人
解約違約金が高いと聞きましたが、実際はいくらぐらい掛かりますか?
J:COM電力

申込みされるプランによって違約金の金額は違います。原則「長期サービス」への加入が必要で、3,500円から最大2万円程度の違約金が掛かります。

管理人
え、2万円ですか!ちなみに、2万円が掛かるのはどのプランに申込みした時ですか?
J:COM電力

えーと、それは、いったん保留にしてもよろしいでしょうか。確認しますので…

約1分程度待って・・

J:COM電力

HPを見てもらった方が分かりやすいのですが、今一緒に見ることは可能ですか?(はい)では、J:COM電力のHPを開いてもらって、検索ボックスの箇所に「解除金」を入力してください。ヒットした一番上のPDFファイルをご覧ください。

管理人
(実際にそのPDFページを開くと)どこに書いてあるか分からないんですが…
J:COM電力

真ん中より少し下にプランごとの解除料金が記載されているページがございます。そちらを確認すれば分かると思います。

管理人
ありました。が、こんな小さな文字で分かりにくいですね。
J:COM電力

・・・。

管理人
これを確認してください。ってことですね。分かりました。自分で確認して申込みを検討することにします。ありがとうございました。
J:COM電力

ありがとうございました。

ちなみに、カスタマーの方が指示したページはこちらです。

こんな不親切としか思えないページを案内されるとは…。老眼の方だったら確実に断念するでしょうし、視力に問題のない私でもおっくうになる仕様です。

ほとんどの新電力が違約金0円、もしくは最大限抑えているのに、J:COM電力はなぜここまで高額な違約金なのか?

正直、この問題だけでもおすすめできない気持ちになりました。しかし、J:COM電力に切り替えて安くなっている人はいるので、この気持ちを落ち着かせてサービス内容を説明していきます。

J:COM電力(家庭用コース)とは?

J:COM電力とは、ケーブルTV事業のジュピターテレコム社が提供する、個人向け電気事業のこと。現在50万世帯が利用しており、J:COMのケーブルTVヤインターネット、モバイルユーザーであれば、電力とセットで加入することで、割引を受けられます。

ジュピターテレコムはKDDIと住友商事が共同運営する企業。ケーブルTV事業では505万世帯の顧客を抱え、市場シェア50%超を誇ります。個人宅だけではなく、マンションやアパートに最初からJ:COMのサービスがセットで付いているケースもあります。

J:COM電力は、元々は集合住宅向けに2012年から提供が開始されたものでしたが、2016年より、個人宅のJ:COMユーザー向けにもサービスが広がりました。

電気は住友商事100%子会社のサミットエナジー経由で購入・供給されています。従来と同じ電線・配線を利用するので、品質に変化はありません。また住友商事グループとして経営基盤も安定しているので、安心して使えます。

電力供給可能エリア

J:COM電力の利用可能なエリアを見てみましょう。

残念ながら広く日本全国をカバーしているわけではありません。供給可能エリアは、J:COMのサービスが対応しているエリア限定です。同じ県内でも、市区町村によって供給できるか否かが変わります。

例えば北海道でも、札幌では加入できても函館や釧路では加入できません。

  • 札幌
  • 仙台
  • 関東(栃木県を除く)
  • 関西(大阪・京都・兵庫・和歌山)
  • 九州・中国地方(福岡・熊本・下関・大分)

ここでご紹介しているのは大まかなエリアとなりますので、実際に住んでいる地域が対応しているかは、J:COMのWebサイトで検索してみてくださいね。

電気料金プラン

J:COM電力の価格は、東京電力や関西電力など既存の電力会社の価格に準じます。

ポイントは、使用量に応じて割引されること。300kWh以上の使用に対しては、10%もの割引が適用されます。ただし、300kWhまではそれほどまでの割引にはなりません。1人暮らしで300kWhを超える月はほとんど無いでしょう。

したがって、3人暮らし以上であればメリットがあると言えそうです。

使用電力量 割引額
~120kWh (東京電力単価 × 使用量)× 0.5%割引
120kWh~ (東京電力単価 × 使用量)× 1%割引
300kWh~ (東京電力単価 × 使用量)× 10%割引

J:COM電力のメリット

JCOM電力のメリット

J:COM電力のメリットは3つあります。

1つは、電力以外のJ:COM各種サービスにも割引があること。2つ目は、住友商事・KDDIの資本が入っている安定感。そして最後に2018年4月12日からオール電化世帯も利用可能なメニューが開始することです。それぞれのメリットについて見ていきます。

J-COM既存サービスの割引

例えば既にJ:COMのサービスを利用している方であれば、サービス利用額から毎月500円、年間で最大6,000円の割引となります。一方新規で加入する場合には、最大で月1,000円、年間で12,000円の割引となります。

さらに関西では、J:COMはガス事業も展開しています。ガスもJ:COMにすることで、さらに割引が受けられる仕組みです。

経営基盤がしっかりしている

電気事業会社を変える際に心配なのは、その企業が倒産したらどうなるのか、電力は安定して供給されるのか、ということ。もちろん利用者は保護され、いずれの企業を利用していても大きな問題はありません。

J:COMは住友商事・KDDIグループとしての安定した経営基盤があり、安心感があります。またケーブルTV事業で全国505万世帯をカバーするカスタマーサポートセンターがあるため、困った時にも相談しやすい体制が整っています。

2018年4月12日からオール電化世帯用メニュー受付開始

エコキュートや蓄熱暖房機など、夜間に多く電気を使用する傾向があるため、オール電化対応プランは夜間の電気代が安く設定されています。

しかし新電力事業会社には、これまでオール電化に対応するプランがありませんでした。東京電力など既存の電力会社でオール電化向けプランを利用していた方にとっては、電力自由化がスタートしても、新規参入企業を検討しづらい状況だったのです。

今回J:COMが先駆けて、4月12日からオール電化対応プランを受付開始すると発表。ユーザーにとっては選択肢が広がり、嬉しい限りです。

J:COM電力のデメリット

JCOM電力のデメリット

では一方で、J:COM電力にはどのようなデメリットがあるのでしょうか?ここでは主に、料金の割引率や解約金などコスト上のデメリットをご紹介します。

わずかに安くなる程度で大きなメリットは感じられない

料金プランの紹介時にも触れた通り、J:COM電力の料金設定は300kWh以上から1割引。それ以下の電気使用量に対する割引率は、微々たるものです。

またJ:COMの他サービスが電力とセットで割引になりますが、月額の割引額は500円程度。どうしてもJ:COMのケーブルTVを見たい、という人でなければ、インターネットやモバイルサービスはもっと安い事業会社が選択できます。

J:COMにこだわるメリットは見出しづらいでしょう。

J:COM本体のサービスには解約金が発生

J:COM電力はそもそも、J:COMのケーブルTVやインターネットサービスを利用していなければ、加入することができません。さらに毎月数百円の割引をするために、1〜3年間の自動更新型の長期契約を結ぶ必要があります。

途中解約すると、それまでの割引金額を大幅に上回る解約金が発生する可能性があります。せっかく割引されたのに、解約金を多く請求されては意味がありません。

繰り返しになりますが、インターネットやモバイルはもっと安い事業会社も選択できる中で、J:COMを利用すべきかも含めて、検討した方が良いでしょう。

J:COM電力の評判・口コミ

J:COM電力の評判・口コミをTwitter上で見てみました。目立ったのは以下2種類のコメントです。

「知らない内にJ:COM電力に変えられていた」トラブルが続発

マンション全体でJ:COMに加入している物件の住人が、J:COMの営業担当者から勧誘を受け、電力もセットで加入することは多いようです。

問題は、十分な説明が無いまま電気の契約会社を変えられていた、という苦情が後を立たないこと。強引な営業手法が不信感を招き、Twitter上では度々、クレームに謝罪するJ:COMカスタマーサポートのやり取りが非常に多く見られます。

「ざっくうのノベルティが可愛い!」と好反応

白いつるっとしたフォルムが可愛らしい、J:COMオリジナルキャラクターの「ざっくう」は大人気。キャンペーン時に加入すると、そのノベルティがもらえることがあるようです。

一方で、申込を完了していたつもりが完了しておらず、ノベルティがもらえなかった、という嘆きの声も…。もしノベルティをゲットしたいのであれば、キャンペーン期間をしっかり確認しておくようにしましょう。

まとめ

今回はJ:COM電力について見ていきました。

他業種の事業会社が電力事業に参入するケースでは、既存事業とのセット割など、様々な優遇が期待できます。また支払いをまとめて行えるなど、利便性が高まるケースもあります。

一方で、目先の数百円の割引に踊らされずに、既存事業の価格やサービスも適正かどうかを、一度判断することも重要。電力だけを見ずに、トータルで安くなるかを考えるようにしてくださいね。